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今回は、「自動車の故障原因探求の危険な思い込み」をお伝えします。
前の記事で紹介した、サンバーが突然エンストしたときの故障原因を探求したときの話になります。
間違った思い込みで、危うく違う部品を注文するところでした。
最初に言っておくと、故障の原因はソレノイドバルブです。
しかし、私はもう少しで燃料ポンプを注文しそうになっていました!
どういう状態だったか説明したいと思います。
説明する前に、まず覚えてほしいのが、ガソリンエンジンが円滑に動くには、必要な3要素というのがあります。
良い混合気、良い圧縮、良い火花です。
エンジンが掛からない原因や、不調の場合は、この3要素を1つ1つ調べていけば、故障の原因が分かります。
この3要素の「混合気」「圧縮」「火花」のどれか1つでも崩れれば、エンジンは円滑に回りません。
これを踏まえて故障探求はしていきます。
サンバーの場合、エンストしたあと、セルを回すと、エンジンが掛かりそうな雰囲気があったので、火は跳んでいると思われました。
そうすると疑わしいのは、圧縮と燃料なんですが、圧縮が突然落ちるということは、滅多にないので、除外すると・・・。
燃料(混合気)が怪しいと見当がつきます。
そして!
いつもイグニッションオンで聞こえていた、燃料ポンプの作動音が聞こえませんでした。正常だと聞こえます。
しかし! エンストしたとき、燃料ポンプの作動音が聞こえなかったので、私は故障の原因は燃料ポンプだろうと思ってしまったのです!
これが危険な思い込みです。
危なく、燃料ポンプを注文するところでした!!
ここで、故障探求を打ち切ってはダメです。
燃料ポンプに電気が来てるかまで確認するのが正解です。
故障探求をするときの注意点は、故障原因の確証を得るまで確認することです。
今回の場合は、イグニッションオンのとき、メーターの警告灯がいつもより点灯していないの気づき、おかしいと思いました。
ヒューズを調べてみると、エンジンのヒューズが切れてました。
イグニッションキーオンでのメーター警告灯が、いつもより少ない状態です。
そして、燃料ポンプの作動音もしません。
ヒューズが切れていたことで、燃料ポンプの音がしなかったんです。
ここで、燃料ポンプの作動音がしないから、燃料ポンプだと思い込んだらダメです!
燃料ポンプまで電気が来ているか、確認までするのが故障探求です。
電気が来てて燃料ポンプが動かないなら、そのときは故障の原因は燃料ポンプです。
思いこまず、最後まで確認するのが故障探求です。
今回は、気づいたから良かったですが、もう少しで違う部品を頼むところでした。
動画にしているので見てみてください。
「車のトラブル!故障原因探求(故障診断)の危険な思い込み!」でした。